ポケモン育成入門 強いポケモンの育て方 第2回 孵化厳選理論編~
<h2><font size="3">あいさつ<br></font></h2>
本論では、「ポケモン育成入門 第1回 ステータスの決定要因について~種族値、個体値、努力値ってなに?」で記述した内容を前提としてポケモンシリーズの第六世代(ポケモンXY)におけるポケモン育成の基本について、より具体的な事柄について記述していきます。第1回をお読みでない方は、上記リンクから飛んで、まず第1回をお読みになる事をおすすめします。
また、同様のテーマの知恵ノートがすでに複数存在している事も存じておりますが、様々な人によって多様な切り口から解説されていた方が、より自分にあったノートを選択でき、理解しやすいと思ったため、私もこのノートを作成するに至りました。
概要
あいさつでも述べたように、第二回の今回は前回の内容を踏まえたポケモン育成の基本~孵化厳選理論編~です。
今回は、「個体値や性格の仕組みについてはわかったけど、どうすれば個体値の高いポケモンや、望んだ性格のポケモンを手に入れられるの?」といった疑問を解消していくべく、孵化厳選の理論について記述していきます。
いきなり実戦に入っても良かったのですが、一度しっかりと理論を頭に入れておいた方が、厳選をスムーズに行う上で良いでしょう。
孵化厳選とは何かというと、これから説明していく個体値遺伝、性格遺伝、特性遺伝、技遺伝のシステムを利用して、望む個体値、性格、特性、遺伝技を持ったポケモンが生まれるまで、ポケモンにタマゴを産ませ、孵化し続ける事を言います。
今回の知恵ノートとの内容と、次回の知恵ノート(に書く予定)の孵化厳選実践編を読めば、ステータスのうち望む五箇所の個体値が31(個体値31=Vなので、五箇所ある事を5Vといいます。)で、望む性格、特性、遺伝技を持ったポケモンを孵化させることが出来るようになります。
ポケモンにタマゴを産ませる方法
個体値や努力値に興味を持ち、孵化厳選を行おうという皆様なら、なにを今更と感じるかもしれませんが、念のため、ポケモンにタマゴを産ませる方法についても記述しておこうと思います。
まず、各ポケモンにはそれぞれタマゴグループという物が設定されています。
これは、現実世界における哺乳類・両生類・魚類などの分類の、ポケモン界バージョンといったようなものです。
例えば、ピカチュウは「りくじょう」と「ようせい」、ギャラドスは「すいちゅう2」「ドラゴン」というタマゴグループに属するポケモンです。
各ポケモンのタマゴグループに関しては、インターネット上の攻略サイトにあるポケモン図鑑には大抵記載されているので、そちらを参考にしてください。
ポケモンのタマゴは、〝基本的に〟共通するタマゴグループを持つポケモン同士の♂と♀を育て屋に預ける事で、生まれます。
なお、この際に生まれるのは、♀の方のポケモンの無進化形態(一部例外あり)になります。
例えば、ウインディ「りくじょう」♀と、ゴウカザル「りくじょう」「ひとがた」♂を育て屋に預けた場合、タマゴグループ「りくじょう」が共通しているので、タマゴが出来、産まれてくるポケモンは♀のウインディの無進化形態の「ガーディ」になります。
無論、ガーディ♀とガーディ♂を預けた場合も、ガーディが生まれます。
これがポケモンにタマゴを産ませる際の基本事項になるわけですが、ここで先ほどあえて〝基本的に〟を強調した理由について説明していこうと思います。
上に記述したように、〝基本的に〟共通するタマゴグループを持つポケモン同士の♂と♀を育て屋に預ける事がポケモンのタマゴを産ませる条件なのですが、一部例外もあります。
まず、タマゴグループ「みはっけん」のポケモンからはタマゴが生まれません。
このタマゴグループ「みはっけん」には、主に、ピチューなどの「ベイビィポケモン」やサンダーなどの「伝説のポケモン」が属しますが、例えば、ヒードランは伝説のポケモンでありながら♂♀が存在するものの、育て屋にヒードラン♂・ヒードラン♀を預けてもタマゴは生まれません。
次に、メタモンの存在についてです。このメタモンは、ポケモンにタマゴを産ませる際には非常に優秀なポケモンで、「みはっけん」を除くすべてのタマゴグループのポケモンとタマゴを作る事が出来ます。
なお、この際生まれるポケモンはメタモンではなく、もう片方の預けたポケモンとなります。
例えば、メタモンとサンダース♂を預けたらイーブイが、メタモンとギャラドス♀を預けたらコイキングが生まれます。
メタモンが優秀な点はそれだけではありません。
ポケモンにタマゴを産ませる条件として、♂・♀を預ける必要があるため、コイルやビリリダマなどの性別不明のポケモンは〝基本的に〟タマゴを産む事が出来ません。
しかし、メタモンと一緒に預けた場合のみタマゴを産むことが出来ます。
ただ、以上のように非常に優秀なメタモンですが、メタモン同士を預けてもメタモンのタマゴを産むことはできません。
なお、育て屋に異なる種族のポケモンの♂と♀を預けた場合に、育て屋のおじいさんに話しかける事で、タマゴが生まれるかどうかを知る事が出来ます。
育て屋のおじいさんに話しかけた際に帰ってくる返事には
①「2ひきの なかは とっても よい ようじゃ」
②「2ひきの なかは まずまずの ようじゃ」
③「2ひきの なかは それほど よくないがなぁ」
④「2ひきは おたがいに ちがう ポケモンたちと あそんでおるがなあ」
の四種類があります。
このうち、④の「2ひきは おたがいに ちがう ポケモンたちと あそんでおるがなあ」の場合は、「預けたポケモン同士のタマゴグループが違う」「タマゴグループみはっけんのポケモンを預けている」などの理由によって、タマゴが生まれない組み合わせという事になります。
その他の、①~③の場合は、タマゴが生まれます。
また、「預けた親同士が同じポケモン」「預けた親同士のポケモンが違うID(=違うソフトでゲットした。)」という条件を満たせば満たすほど、おじいさんのセリフは①に近づいていき、それにつれて、タマゴが生まれやすくなります。
個体値遺伝というシステム
さて、次はポケモンの孵化厳選において最も重要な要素である個体値遺伝について説明します。
ポケモンを厳選する際に、(伝説ポケモンなどの一部を除いて)一般的に孵化厳選という手段を取り、野生で乱獲という手段を取らない理由は、この個体値遺伝にあります。
タマゴから生まれてくるポケモンは、そのポケモンの両親の個体値の中から、ランダムで三箇所遺伝して(=同じ個体値を持って)産まれてきます。
ちなみに、残りの遺伝しなかった三箇所の個体値の数値はランダムで決まります。
例えば、個体値がそれぞれ
HP31 攻撃7 防御15 特攻24 特防26 素早さ30の♂親
と
HP18 攻撃6 防御30 特攻30 特防22 素早さ10の♀親
を預けてタマゴを産んだ場合、必ず、
①HP18 攻撃25 防御15 特攻24 特防6 素早さ7
や
②HP22 攻撃7 防御13 特攻18 特防22 素早さ10
のように、親の個体値を三箇所遺伝(①はHPを♀親、防御、特攻を♂親から、②は攻撃、特防を♀親、素早さを♂親から遺伝)した個体になり、
③HP20 攻撃31 防御0 特攻10 特防31 素早さ0
④HP18 攻撃0 防御31 特攻31 特防0 素早さ10
のような、親から三箇所遺伝していない個体は産まれない仕組みになっています。
また、〝普通に育て屋に預けるだけでは〟四箇所以上遺伝してくることもありません。
とはいえ、先ほどの親同士を預けていると、
HP31 攻撃2 防御30 特攻30 特防31 素早さ30
という個体が産まれてくることがあります。
これは一見、HP、素早さを♂親から、防御、特攻を♀親から遺伝しているように思えますね。
あんた、ついさっき四箇所以上遺伝しないっていったじゃないか!どういうこと?って思うかもしれませんが、これは、あくまで四箇所遺伝しているように見えるだけです。
実際は、遺伝しているのHP、防御、特攻、素早さのうちいずれか三箇所だけで、残りの一箇所は遺伝したわけではないが、たまたま元の親と同じだったというだけで、四箇所遺伝したわけではないのです。
あかいいとについて
さて、勘の良い方なら、さきほどわざわざ〝普通に育て屋に預けるだけでは〟と記述した事を気にかけていると思います。
お察しの通り、〝XYシリーズでは〟普通に預けるのではなく、ある特定の預け方をすれば四箇所以上個体値を遺伝させる事が可能です。
そのある特定の預け方とは、両親のどちらかに「あかいいと」を持たせて預けるという方法です。
ポケモンXYから新たに追加された要素として、両親のどちらかに「あかいいと」を持たせて預けた場合、両親の個体値の中から5箇所遺伝して生まれてくるようになりました。
つまり、タマゴから生まれてくるポケモンのステータスのうち、個体値が親から遺伝していない箇所は一箇所のみという事になります。
例えば、さっきと同じ
HP31 攻撃7 防御15 特攻24 特防26 素早さ30の♂親
と
HP18 攻撃6 防御30 特攻30 特防22 素早さ10の♀親
を、どちらか片方に「あかいいと」を持たせて預けた場合、産まれてくるポケモンは、
⑤HP31 攻撃6 防御15 特攻30 特防8 素早さ30
や
⑥HP18 攻撃7 防御15 特攻2 特防26 素早さ10
といったように、ステータスのうち五箇所は両親のどちらかの個体値を遺伝(⑤はHP、防御、素早さが♂親から、攻撃、特攻が♀から、⑥は攻撃、防御、特防が♂親から、HP、素早さが♀親から遺伝)している個体になるわけです。
パワー系アイテムについて
また、遺伝する箇所は三箇所のままだけど、指定した一箇所が確実に遺伝してくるようにする方法もあります。
それは、親のうち遺伝させたい個体値を持った方に、遺伝させたい箇所にあったパワー系アイテムを持たせて預けることです。
パワー系アイテムとは、以下の6つのアイテムを指します。
○パワーウエイト…持たせるとポケモンの素早さが半分になるが、戦闘で経験値を得た際に貰える努力値にHP努力値4が加算される。
○パワーリスト…持たせるとポケモンの素早さが半分になるが、戦闘で経験値を得た際に貰える努力値に、攻撃努力値4が加算される。
○パワーベルト…持たせるとポケモンの素早さが半分になるが、戦闘で経験値を得た際に貰える努力値に防御努力値4が加算される。
○パワーレンズ…持たせるとポケモンの素早さが半分になるが、戦闘で経験値を得た際に貰える努力値に特攻努力値4が加算される。
○パワーバンド…持たせるとポケモンの素早さが半分になるが、戦闘で経験値を得た際に貰える努力値に特防努力値4が加算される。
○パワーアンクル…持たせるとポケモンの素早さが半分になるが、戦闘で経験値を得た際に貰える努力値に素早さ努力値4が加算される。
道具の効果からわかるように、これらは主にポケモンに努力値を振る際に使用されます。
しかし、実は孵化厳選の際にも、親に持たせて預けるとそのアイテムと対応した箇所(パワーアンクルなら素早さ、パワーベルトなら防御など)の個体値が生まれてくるポケモンに遺伝するという効果があるのです。
つまり、先ほどの
HP31 攻撃7 防御15 特攻24 特防26 素早さ30の♂親
と
HP18 攻撃6 防御30 特攻30 特防22 素早さ10の♀親
の親を、♂親にパワーウエイトを持たせて育て屋に預けると、
⑦HP31 攻撃10 防御30 特攻2 特防18 素早さ10
⑧HP31 攻撃7 防御18 特攻20 特防8 素早さ30
のように、両親から遺伝する三箇所(⑦はHPを♂親から、防御、素早さは♀親から、⑧はHP、攻撃、素早さが♂親から遺伝)のうち一箇所は必ずパワーウエイトを持たせた♂親のHPを遺伝して産まれてくるというわけです。
ちなみに、パワー系アイテムとあかいいとの効果は重複しないので、両方持たせて一箇所遺伝する箇所を指定しつつ両親から五箇所遺伝させる事は出来ません。
性格遺伝のシステム
さきほど、個体値遺伝のシステムについて説明しましたが、ある特定の預け方をする事で性格も親から遺伝させる(=同じ性格の個体を産ませる)ことが可能です。
そのある特定の預け方とは、両親のうち遺伝させたい性格の方に「かわらずのいし」を持たせるという方法です。
両親のうち片方にかわらずのいしを持たせて育て屋に預けると、生まれてくるポケモンは100%かわらずのいしを持たせた親と同じ性格になるのです。
さきほど個体値遺伝について説明した際の親がそれぞれ
HP31 攻撃7 防御15 特攻24 特防26 素早さ30、性格おくびょうの♂親
と
HP18 攻撃6 防御30 特攻30 特防22 素早さ10、性格いじっぱりの♀親
だったとして、この二匹のうち性格おくびょうの♂親にかわらずの石を持たせて預けた場合、産まれてくるポケモンは
⑨HP31 攻撃20 防御30 特攻8 特防19 素早さ30、性格おくびょう
のように、両親から三箇所個体値を遺伝(HP、素早さを♂親から、防御を♀親から遺伝)し、性格をかわらずのいしを持たせた♂親から遺伝した個体になります。
また、かわらずのいしとあかいいとやパワー系アイテムの効果は重複するので、
♂親にかわらずのいし、♀親にあかいいとを持たせて預けた場合は、
⑩HP31 攻撃6 防御30 特攻30 特防5 素早さ10、性格おくびょう
のように、両親から五箇所個体値を遺伝(HPが♂親から、攻撃、防御、特攻、素早さが♀親から遺伝)し、性格を♂親から遺伝した個体になりますし、
♂親にかわらずのいし、♀親にパワーレンズを持たせて預けた場合は、
⑪HP18 攻撃19 防御10 特攻30 特防26 素早さ7、性格おくびょう
⑫HP7 攻撃6 防御15 特攻30 特防18 素早さ8、性格おくびょう
のように、両親から遺伝する三箇所(⑪は特防を♂親から、HP、特攻を♀親から、⑫は防御を♂親から、攻撃、特攻を♀親から遺伝)のうち、一箇所は必ずパワーレンズを持たせた♀親の特攻を遺伝し、性格は♂親から遺伝した個体になるわけです。
特性遺伝のシステム
個体値遺伝、性格遺伝と来て、次は特性の遺伝についてです。
まず、大前提として通常特性と夢特性について説明します。
通常特性とは、普通に野生に出てくるポケモンが持っている特性です。
ガーディでいえば、「いかく」「もらいび」がこれに当たります。
それに対して、夢特性とは、フレンドサファリや群れバトルで出てくるポケモンのみ、持っている事のある特別な特性で、ガーディの場合「せいぎのこころ」がこれに当たります。
各ポケモンの通常特性と夢特性は、インターネット上の攻略サイトにあるポケモン図鑑には大抵記載されているので、そちらを参考にしてください。
以上のことを踏まえたうえで、特性遺伝について説明します。
まず、通常特性についてですが、ガーディの「いかく」「もらいび」のように通常特性が二種類あるポケモンの場合、育て屋に預けた親のうち♀親の特性が遺伝しやすい仕組みになっています。
つまり、特性いかくのガーディ♀と特性もらいびのガーディ♂を預けた場合は特性いかくのガーディが生まれやすいという事ですね。
どのくらいの確率かというのは、まだ定かになっていませんが、前作であるBW2シリーズと同様の8割ではないかという説が有力です。
夢特性の場合
次に、夢特性についてです。通常特性の場合と異なって、夢特性は親が夢特性で、特定の組み合わせで育て屋に預けた場合にのみ遺伝します。
その組み合わせは、
②夢特性♀と通常特性♂
の4パターンです。なお、①②の場合に預ける♂は♀と別種のポケモンでも良く、③④の場合に預けるメタモンは通常特性でも夢特性でも問題ないです。
また、通常特性と同様、♀が夢特性の①②のパターンでは夢特性を遺伝する確率が高く(前作同様6割という説が有力)なります。
良くある勘違いなのですが、通常特性♀と夢特性♂の組み合わせでは夢特性は遺伝しません。
遺伝技について
最後は技の遺伝についてです。
両親を育て屋に預ける際にある条件を満たしていると、生まれてくるポケモンが、普通に預けてタマゴを産ませた際には覚えてない技を覚えて生まれてくることがあります。
これを遺伝技と言います。遺伝技には、レベル技、マシン技、タマゴ技という三種類のものがあります。
レベル技
まず、レベル技ですが、これはタマゴから生まれてくるポケモンがレベルアップで覚えられる技の事で、預けた〝両親がともに〟その技を覚えてる場合に遺伝(=産まれてくるポケモンもその技を覚えて産まれてくる。)します。
例えば、ガーディは本来げきりんをLv43で習得しますが、
げきりんを覚えたガーディ♂とげきりんを覚えたガーディ♀を育て屋に預けると、産まれてくるガーディもLv1なのにげきりんを覚えた状態で生まれてきます。
また、これは何も同種のポケモンである必要はなく、タマゴが作れる条件が整っていれば(=タマゴグループが同じであれば)、別種のポケモン同士で預けてもレベル技を遺伝します。
例えば、技:スケッチによって逆鱗を覚えたドーブル♂(ウインディと同じりくじょうグループ)とげきりんを覚えたウインディ♀を預けた場合でも、げきりんを覚えたガーディが生まれてきます。
マシン技
次に、マシン技についてです。
レベル技がタマゴから生まれてくるポケモンがレベルアップで覚えられる技だったように、マシン技はタマゴから生まれてくるポケモンが技マシンで覚えられる技の事です。
これは、レベル技と違って、〝♂親か♀親のどちらか一方でも〟その技を覚えている場合に遺伝します。
例えば、ガーディは技マシンによってじならしを覚える事が出来ますが、じならしを覚えたりくじょうグループのポケモンの♂と普通のガーディ♀を育て屋に預けた場合、じならしを覚えたガーディが生まれてきます。
タマゴ技
最後に、タマゴ技についてです。
これが遺伝技の中で最も重要です。
正直、これさえ覚えれば十分というくらいです。
タマゴ技は、各ポケモンごとに(一部を除いて)数種類ずつ設定されている、進化前~最終進化を含めて、普通に育てているだけでは本来その種族が覚える事は出来ない(一部例外を除く)、遺伝技でのみ覚えられる技の事です。
これは、マシン技と同様に〝♂親か♀親のどちらか一方でも〟その技を覚えている場合に遺伝します。
例えば、ガーディに設定されているタマゴ技にインファイトがあります。
これはガーディのレベル技にもウインディのレベル技にもなく、技マシンの技でも教え技の技でもないので、通常のガーディでは決して覚えられない技です。
しかし、技:スケッチによってインファイトを覚えたドーブル♂と普通のガーディ♀を預けると、インファイトを覚えたガーディが産まれてくるのです。
ちなみに、普通のガーディ♂とインファイトを覚えたガーディ♀でも同様の結果になります。
ポケモンの厳選を行う際に、野生のポケモンを捕まえるのではなく、孵化厳選を行うのが一般的な理由の一つとして、このタマゴ技を覚えられるからというのがあります。
ガーディのインファイトが良い例ですが、本来ウインディが覚えられる物理技はガーディのレベル技のフレアドライブやマシン技のワイルドボルトなど、岩タイプにはタイプや威力の都合上あまり通らない技ばかりなので、バンギラスなどと対峙した際などは他のポケモンに交換するしかないのですが、タマゴ技でインファイトを覚えさせる事で、バンギラスに有効打を与えられます。
つまり、孵化厳選の方法で厳選したウインディのみ、バンギラスに対抗しうるのです。
このように、タマゴ技を覚えさせる事で戦略の幅がより広がるために、孵化厳選が一般的に行われるというわけです。
ちなみに、ポケモンXYの時点でガーディに設定されているタマゴ技は「のしかかり、かみくだく、あばれる、ほのおのうず、とおぼえ、ねっぷう、すてみタックル、フレアドライブ、あさのひざし、ほしがる、アイアンテール、にどげり、インファイト」の13種類です。
そして、実はこのうち、かみくだく、フレアドライブはガーディのレベル技でもあります。このように、レベル技をタマゴ技にも持つポケモンもいます。
(なぜ、タマゴ技とわかるかというと、覚えているのが片方の親だけでも遺伝するからです。)
なぜガーディでばかり説明するかというと、私がウインディ好きだからです。
では、なぜ一緒に預ける相手がドーブル♂なのかというと、ドーブルが遺伝技のスペシャリストだからです。
ドーブルはりくじょうグループのポケモンですが、スケッチという技を使う事で、他のポケモンが使った技を覚える事が出来ます。
これがどういう事かというと、りくじょうグループのポケモンのタマゴ技はどんな組み合わせであっても、ドーブル♂一匹さえいれば遺伝させられるという事です。
あとがき
今回は孵化厳選の理論・仕組みについて説明しました。
第一回から引き続き理論理論と少々堅苦しく感じるかもしれませんが、冒頭でも述べたように、実戦方法丸暗記するより、最初に理論をしっかりと理解しておいた方が、実際に厳選するうえで便利でしょうし、後々の応用にも役立つと思います。
次回は、実際の厳選手順とめざパ厳選について記述する予定です。
このノートに関して、「ここが分かりづらい。」「この表現は適切でないのでは?」「書き方に難があり読みづらい。」などの意見がありましたら、是非、アドバイスよろしくお願いいたします。
<h2>このノートのライターが設定した関連知恵ノート</h2>
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<li>ポケモン育成入門 強いポケモンの育て方 第1回 ステータスの決定要因について~種族値、個体値、努力値ってなに?~</li>
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