集団的自衛権 「徴兵制への布石」というトンデモ

                                                    <font size="3"><br>集団的自衛権容認の議論の中で見かける意見に以下のようなものがあります。<br></font><font size="3">_________________________________________________________________________________________________________</font><b><font size="3">    「集団的自衛権、必然的に徴兵制に」 民主・枝野氏</font></b><p><font size="3">自分の国を自分たちで守ることについてはモチベーションがあるので、個別的自衛権を行使するための軍隊は志願兵制度でも十分成り立つ。しかし中東の戦争に巻き込まれ、自衛隊の方が何十人と亡くなるということが起きた時に、今のようにちゃんと<font color="#000000">自衛隊員が集まってくれるのか真剣に考えないといけない。世界の警察をやるような軍隊をつくるには、志願制では困難というのが世界の常識だ。従って<span>集団的自衛権</span>を積極行使するようになれば、<font color="#ff0000">必然的に徴兵制にいかざるを得ない</font>と思う。</font></font></p> http://www.asahi.com/articles/ASG5L6HCDG5LUTFK00P.html<img itemprop="image" src="https://iwiz-chie.c.yimg.jp/im_siggVLh9VV2phHeYB3UFchNrOg---exp5m-n1/d/iwiz-chie/note-290231-i1-img.JPEG" alt="20110406190114441.jpg" height="262" width="348"><font size="3">___________________________________________________________________________________________________________<br></font><p><font size="3"><b><br></b></font></p><p><font size="3"><b>「徴兵制も出てくる可能性がある」共産・山下書記局長</b></font></p><p><font size="3"><span>集団的自衛権</span>の行使が容認されたら、海外で<span>自衛隊員</span>が殺し殺されることになる。一番影響を受けるのは若者だ。自衛隊の入隊希望者が増えるというより、逆の(減る)方向にならざるを得ない。その先には、<font color="#ff0000"><span>徴兵制</span>ということも出てくる可能性がある。</font></font></p><p><font size="3"><font size="3">http://www.asahi.com/articles/ASG5M5WYQG5MUTFK00R.html</font></font></p><p>&nbsp;<img src="https://iwiz-chie.c.yimg.jp/im_siggEADHldwBh5B3xw5Jqh4xlA---exp5m-n1/d/iwiz-chie/note-290231-i2-img.JPEG" alt="20140217_yamashita.jpg"></p><font size="3">___________________________________________________________________________________________________________<br><br><b>マック赤坂氏 スマイル党 2013参議院選挙 政見放送</b><br></font><font size="3">今自民党政権が憲法第9条を改正し、自衛隊を軍隊に改造しようとしています。<br> その先にあるものは、<font color="#ff0000">徴兵制度</font>と核武装でございます。<br><font size="3">http://okos.biz/politics/macakasaka20130712/ 



集団的自衛権容認により徴兵制実施への布石となる、という意見が多いようです。上で挙げたような意見は単に安倍政権を誹謗して支持を下げたいがためのイチャモン同然なのですが、結論から言えば有り得ないことです。
2つのポイントで見ていきましょう。

憲法から見てみると?

???徴兵制が復活するぞーーーー!!!
 政府 「
憲法第18条で「何人も(中略)その意に反する苦役に服させられ      ない」と定められているなど、徴兵制は憲法上認められません。
また、自民党幹事長の石破茂氏もこう語ります。
自民党憲法改正草案でも、『徴兵制は憲法に反する』との立場を採っており、安倍総理も『国民は刑罰を除いてその意に反する苦役には服されない』と答弁しています。」
(新潮新書 石破茂著 日本人のための「集団的自衛権」入門 170P)
http://www.amazon.co.jp/日本人のための「集団的自衛権」入門-新潮新書-558-石破-茂/dp/4106105586

「こんな答弁は口だけ、ホントは将来徴兵制やりたいんだ」とか、陰謀論を持ち出さない限り、徴兵制実施の可能性はゼロです。

合理性から見てみると?

志願者でいっぱいの自衛隊

 jieitainobairitu.jpg(平成24年防衛白書より)http://自衛隊.jp.net/wp-content/uploads/2012/10/jieitainobairitu.jpg


これだけ競争率が高いのに、無理やり一般人を徴兵?実に馬鹿げた話です。

プロでなければ役に立たない

ライフルならともかく、ほとんどの兵器はハイテク化が進んでいるため、きちんとした訓練を受けたプロの自衛官でなければ扱えないのです。再び「日本人のための『集団的自衛権』入門」より引用します。
「理想でいえば、海上自衛隊護衛艦を操作できるような人材はもっと増強してもいいでしょう。しかし、そのような能力を持つ人材を育てるには、大変な手間暇がかかります。一般の学生や会社員を呼んで来て、すぐどうにかなるような問題ではありません。
「そもそも、そんなに簡単に『即戦力』が作れるのであれば、自衛官が日々行っている訓練には何の意味があるのか、ということです。体力と気力だけあればいいというものでもない。」(169P)

ましてや「徴兵制が来る」などと言うような明らかな役立たずの出る幕はない訳です。
徴兵制を実施するメリットは日本には皆無なのです。

最後ですが、ついでに言っておくと、150万の兵力を抱えた北朝鮮と隣り合わせの韓国のような事情も日本にはない訳です。仮に徴兵制実施になっても政府は給料を払うための予算などつぎ込みたくないでしょう。

安倍政権批判も集団的自衛権批判も自由ですが、トンデモな議論はやめてほしいものです。











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