フィリピンのゴミ山、スモーキーマウンテンについて

                                                    フィリピンにあるスモーキーマウンテンという土地を知っていますか?実は、あのワンピースに出てくる主人公が育った街、グレイターミナルのモデルになった街なんです。<br><br>フィリピンマニラ市北方に位置するスラム街のことで、名称の由来は、自然発火したごみの山から燻る煙が昇るさまから名付けられました。1954年に焼却されないゴミの投棄場になり、それ以来からマニラ市内で出たごみが大量に運び込まれるようになったんです。そして、その大量のゴミの中から、廃品回収を行い僅かな日銭を稼ぐ貧民(スカベンジャー)が住み着き、急速にスラム化していった街です。<br><br>しかし、ある時からこの土地は閉鎖され、住んでいた人たちも強制退去になりました。ところが、一部の住民はスモーキー・バレーをはじめとする別の処分場周辺に移り住み、従来通りのスカベンジャーとしての生活を続けているのが現状です。<br><br>フィリピンでは大学を出たとしてもなかなか就職ができないほど、雇用の状況は非常に悪い国です。そのため、例え高校を出たとしてもまともな仕事(ディセントワーク)に就くことは無理だと言われています。<br><br>そんなスモーキーマウンテンで貧困地域出身者の教育プログラムを提供している日本人の団体があります。多くの日本人はフィリピンのこの現状を知らないと思いますが、ワンピースで表現された世界が現実にあることを多くの人に知ってもらい、問題意識を持ってもらえれば良いですね。<br><br>