どうでもいい知恵ノート(聖域なき構造改革)

                                                    政治が言葉による奇術だとすれば、小泉元首相は稀代の魔術師だったろう。<br>あるものは、彼をペテン師とよび、新自由主義者と言い、弱肉強食主義者という。<br>しかし、政治家には珍しくはっきりものをいう彼はひとつの言葉を発し続けただけだ。<br><br>『働かざる者は食うべからず (He who does not work, neither shall he eat)』、<br>働いていないものが給料を貰う事は、働いているものが給料を貰わないくらいおかしい。強者の論理でも、新しい主義主張でもない、古くから使われている言葉だ。<br><br>世の中には、働かずとも文句さえ言えば、給料と職場は保障されると考える輩がいるか、それは有り得ない。近隣諸国との競争がますます激しいこの大競争時代において、どうこう言おうと国際競争力を高める以外に生き残る道は無い。<br><br><br>昨今は、脱原発発言が飛びだし、ボケ老人だのオワコンだの罵詈雑言の雨嵐だが、結局、入るを量りて出ずるを為すという彼の哲学からすれば、「トイレなきマンション」と揶揄される原発が許せないのだろう。<br>現実問題として、原発ゼロは不可能だとしても、政府は「核のゴミ」をどうするかについて、具体的な青写真を国民に示す必要がある。<br><br>