研究について

                                                    <span>数学の研究と、工学の研究の違い(あくまで私見)</span><br>化学が専門で、数学は専門ではないのですが、知恵袋では、数学カテで主に活動しています。<br>数学カテでは2010年の5月頃から回答を始めたのですが、数学を再勉強を、始めたのは、2003年春から物理化学の授業を週2コマ(一コマ90分)を1年間、受け持つことになったからです。<br>大学4年のときの専門が、生物物理化学(生物の物理化学)でした。物理化学とは、化学に関する物理と言えますが、記述言語はほとんど数学です。<br>授業用の事前勉強用の参考書として、選んだのが、アトキンスの物理化学(上下)の二冊です。授業で使う予定なのは、難易度がこれより低い、アトキンスの物理化学要論でした。<br>教えるには、教える量の三倍以上の内容の準備が必要と言われています。2ヶ月以上の下準備の勉強をして、微積分の数学の実力もつきました。<br>工学の研究とは、通常、大学4年では研究テーマを与えられることが多く、自分でテーマを考えられるほど、予備知識もないのが普通で、私立大(地方国公立大でも)では卒業する先輩の引き継ぎをして、二番煎じ、三番煎じ、多くは何番煎じもしたテーマを引き継ぐことになる。しかし、社会人としての多くの仕事をこなす能力はつく。多くの研究室がピラミッド式の組織になっていて、多くの修士がモラトリアムだと後輩に思われている。<br>日本の、世界でもトップクラスの研究室では、組織は逆ピラミッド方式を採っていて、大学4年生の多くは、テーマは冒険的新しいテーマを与えられることが多く、直属の修士や博士の先輩の下でも、他の人からもアドバイスを受けやすい。多くの大学4年生が修士に上がるが、日本人修士枠の中で、他研究室や他大学の人と争うことになる。生え抜きの大学4年生も安心していられないようです。<br>数学の研究室は、情報はあまりないのですが、数学ガイダンス2016 (数学セミナー増刊)を参考にすると、海外の研究室の論文などを輪読して、キャッチアップするのがメインではないかと憶測します。日本でも、数学のトップクラスの研究室はオリジナルの研究をしていることは、工学と同様にあると思います。しかし、あまりオープンにはなっていない気がします。<br>工学では、企業との共同研究のプレス発表では、最重要な事項については、大学名だけで、研究室名は明かさないのが通例のようです。<br><br><br><br>